スーパーシンバッドの製作
スーパーシンバットと言う、グライダーのショートキットの製作依頼を受けました。https://youtu.be/-i1sOLA3ltE
アンダーキャンバーで凄く浮きがいいようです。
主翼を2分割にしますが、キャンバーで薄翼で上反角があり、短いカンザシしか使えないので、カンザシの部分だけフラットボトムにし、できるだけ長いカンザシを入れられるようにします。
カンザシの部分以外のリブはアンダーキャンバーのまま。
リブ1枚ずつレーザーカットの焦げをサンディングで取ります。
ショートキットなので、主翼はリブと楕円の翼端以外のパーツは有りません。15mm、10mm、7mmのバルサ材を卓上バンドソーで挽き割り加工します。
バルサ材は長さ900mmなので、斜めにカットして、継ぎ足します。
前縁、スパー、後縁を加工作製します。左右両翼分。
図面では、前縁、後縁とリブは突きつけですが後縁は薄いので、後縁の幅を広くし、リブを嵌め込みます。
主翼をリブ組みで組み立てます。
W2リブとW3リブの間に、3mmベニアのW2’リブを入れます。
W1からW2’までフラットボトムになります。
翼端のR部分の4個のパーツを接着し、組み立てます。
翼端のW4,W5リブを組み込むために、スパーを一旦切り離します。
W4,W5リブはそのままでは使えないので、W3リブを左右1枚ずつ2mmバルサから切り出し、W3をW4に、W4をW5に使います。
図面では、auxiliary spars (調べると補助、予備の意 構造的にはこっちがメインのような気がしますが、後ろ側がメインスパー)に1.5mmバルサのウエブを接着します。
カンザシが入る部分を、1.5mmカバベニアで補強します。
翼中央付近はフラットボトムになるので、スパーを重ねてアンダーキャンバーの部分とスムーズになるように加工します。
翼を胴体に取り付けるためのダウエルを兼ねてる、W10パーツを接着し、
翼下面からプランクします。フラットボトムからアンダーキャンバーへスムーズに移行します。
上面をプランクします。翼端部分は楕円ですので、3次曲面になります。
マスキングテープで強引に押し付け、接着します。
図面には有りませんが、翼下面に3x5バルサの補助スパーを入れます。
アンダーキャンバーですのでカバーリングのフィルムが剥がれて浮きやすいので、なるべく接着面を増やします。
左右翼はカーボンカンザシで繋ぎます。原図ではカンザシは無く、後の書き込みで約10CmのアルミパイプのWingJyinerを入れるようになってます。
初めは、10mmx20Cmカーボンパイプ1本の予定でしたが、8mmカーボンパイプを補助に入れました。
主翼の生地完です。アンダーキャンバーの翼型の上に、左右接着する設計を2分割にしたため、かなり手間がかかりました。
胴体の制作にかかります。
5個のパーツに分かれたセンターキールを、図面に合わせて繋ぎ合わせます。
8x8バルサのメインストリンガーに、Rをつけるために数箇所切り込みを入れます。
図面をに合わせてメインストリンガーをピンで固定します。図面は僅かに歪みが有るので修正しながら作業します。
メインストリンガーの上にB1、B3胴枠を立て、キールを接着、サブストリンガーを取り付け、5mmバルサで胴枠を組んで胴体下部を組み立てます。
胴体底部に5x10バルサを、Rに合わせて切り込みを入れて接着します。
ノーズにバルサブロックを接着します。
胴体下半分の生地完です。
胴体上部を工作しますが、作業用のクランプに保持する為、キールに木片を両面テープで仮に取り付けます。
作業用クランプに固定して、胴体上部を工作します。
主翼架台部分のバルサパーツを、上反角に合わせて角度を付け接着します。
架台を取り付けます。
水平垂直尾翼を脱着式にします。
水平尾翼を取り付ける部分の面積を広く工作します。
水平尾翼を組み立てます。
水平尾翼をネジ止めにする為、ネジ穴の部分に1mmカバベニアを象嵌で埋め込みます。
図面には有りませんが、テール部分に3mmシナベニアを2枚重ねにしたものを接着さます。
テールスキッド部のキット付属の1/4インチ厚のパーツは使わずに、10mmバルサを新たに切り出して接着します。
垂直尾翼を組み立て、4Ø内径2のカーボンパイプを差し込み接着します。
胴体尾部に4Øの穴を開け、垂直尾翼を差し込みます。
垂直尾翼先端部、後縁下部を、2x20細ビスで止めます。
エレベーターの補強に、2.3Øピアノ線をコの字を埋め込みます。
水平尾翼は2x16細ネジで取り付けます。
垂直尾翼は、カーボンパイプを差し込み、2x20細ネジで固定します。
3mmシナベニアのメカプレートを接着します。
プランク用2mmバルサを湿らせて紙管に巻きつけて、曲げ癖をつけます。
僅かに3次曲面のコクピット部分を、曲げ癖を付けた2mmバルサで数枚にカットして貼ります。
先端部にバルサブロックを接着します。
プランクのコクピット部をカットし、バルサブロックを削って、全体をサンディングして整えます。
図面では、ボンネット部だけがハッチになってますが、オーナーの希望により、コクピット部分全体をメカハッチにします。
作業用クランプに固定する為の木材を剥がしたら、キールのバルサが剥離してしまいました。両面テープの面積が多すぎました。
卓上バンドソーで木材をバルサ片が付いた部分薄くカットし、剥離した場所にボンドで接着します。
ハッチ前方に10mmネオジムマグネットを埋め込みます。
胴体側は座グリの付いたワッシャーのような金物。
胴体前方にダボを埋め込み、ズレを止めます。
ハッチ後部は胴体に埋め込んだ2Øカーボンのダボでズレを止めます。
後部にもマグネットキャッチの金具をつけます。
キャビン後部から主翼上部前縁にかけてのフェアリングは、本来は翼に取り付けるようですが、翼を2分割にしたため、胴体に接着しました。
縦面でのマグネットとキャッチ金具では保持が弱いので、バルサブロックを胴体側に接着し、キャッチ側もマグネットにしました。、
カーボンカンザシのセンターにストッパーをつけます。
センターに1mm間を開けて、マスキングテープを4巻ほど巻きます。間に高粘度瞬着を付けて固めます。これでカンザシはセンターに止まります。
生地完成
全幅 2340mm
全長 1340mm
カバーリングはオラカバフィルムを貼ります。
スパーから後ろはクリアーイエロー。上面から貼ります。
5mmほど下面に巻き込みます。下面を貼る時は後縁でカットします。
前縁はブライトレッド。前縁は下面から貼ります。
胴体は複雑な形状なので、部分ごとに貼ります。
胴体前部を赤フィルムでカラーリング。
ハッチ部分底部に、ダボ穴を利用して、角材を取り付けます。
角材をボール盤用の万力に固定し、ハッチのボンネット部を貼ります。
万力に固定してあるので、フィルムを曲面に合わせて楽に伸ばすことができます。
水平、垂直尾翼のカラーリング。
ホームセンターで売っている、プラスチックのカマボコ断面のモール材を、スキッドに使用します。柔軟性があり温めて曲げ癖をつけます。
胴体底部にプラスチックのスキッドを両面テープで貼り付けます。表面は木目でスベスベして、機体を保護するのと、着陸のとき滑りがいいです。
ウインドシールドを1.7x6飾りビスで止めます。
尾翼は脱着式のため、ラダーのヒンジはヒンジビスで止めます。
ウインドシールドを1.7x6飾りビスで止めます。
フィルム貼り完成。
機体重量 924g
サーボ、受信機約40gとバッテリー含めたウエイト約200gが必要で。
飛行重量 約1300~1400g。翼面荷重 約25g/d²前後になり、このサイズの機としてはかなり軽量です。