マイクロスポーツプレーン TSUBAME
前部胴体(ポッド)を作ります。F1側板に内張り材F2.F3,F4をボンド(出来ればタイトボンド)で貼り付けます。ボンドは内張り材の方に塗ります。側板の方に塗ると外側に反ってしまいます。
内張り材の後端の接着部を傾斜に削ります。
側板の片方にF6を直角に瞬着で固定します。F7胴枠及びサーボベッドをボンドで接着します。
左右の側板合わせてポッドを組みます。胴体後端に3x5バルサを仮に接着し、図のように、仮バルサの上からクリップや洗濯バサミ等で挟みます。
F5胴枠(防火壁)を接着し、全部から眺めてテールブームの穴と後部の合わせ目が一直線になるように確認したら、クリップで挟んだ合わせ目に低粘度瞬着を流して固定します。
6Øカーボンのテールブームのためのポッド後部に穴を開けます。まず後部に小さめの穴を開け、F6にテールブームパイプと直線上の穴が空いており、前方から、F6F7にパイプを通して真っ直ぐになるように、丸棒ヤスリ等で少しずつ確認しながら穴を開けていきます。
テールブームの穴あけが終わったら、ポッド上下プランクし、主翼取り付け用のF9、F10パーツを接着し、ポッド全体をサンディングで整えます。
主翼下面プランク材をアウトラインのけがき線に沿ってカットします。
あらかじめ用意したサーボに合わせて穴を開けます。
サーボのサイズは耳を含まない長さ20mm、厚み8mm位の物を選んで下さい。
下面プランク材後縁部に3mm角バルサを接着し、リブを印に合わせて接着します。リブの接着は、翼弦の2/3は下面がフラットなので、平板の上で、リブの後部だけに瞬着を流して固定します。
この時点で矢印の部分にネジ穴の切り込みを入れておくと良いです。
前縁部はリブのアールに合わせて、パテヘラ等でプランク材を持ち上げながら瞬着で固定します。
上面プランクの前に耳をカットしたサーボがピッタリ嵌るように、穴を調整します。
平板の上で重しをかけながら、上面プランクをし、前縁材と後縁材をボンド等で接着します。
翼下面の平らな部分に、棒材を両面テープ等で貼り付け、前縁先端の印を付けます。印は中央部で4.5mm 翼端部で3.2mm
左右の翼を大まかにサンディングし、平板の上に上向き置いて上面が平らになるように、ラップを敷き低粘度瞬着を接合部に流して接着します。
エルロン材をカットし、中央部と翼端部に後縁材を接着します。
中央部にマイクログラスを貼ります。下面はサーボ穴の外側まで、上面は50mm位の幅で貼ります。低粘度瞬着のノズルの先端で軽く押さえるように中央部から左右にクロスが浮かないように貼っていきます。
サディングでクロスの端部を削り取るように段差をなくします。
キットにはマイクログラス材料は中央部のみですが、別途マイクログラス又は絹等を使って、翼全体更に機体全体に貼って、塗装仕上げにしてもいいかと思います。
TSUBAMEオーナーから飛行中にフルターンで主翼中央部がバンザイした、という報告を有りました。
テストでPylonian大川氏の操縦でかなり過激に飛行して問題有りませんでしたが、1件でも構造的問題が有れば改良します。
改良では、左右接合後、主翼上下に切り込みを入れ、1.5MMカーボンロッドを埋め込みます。
後縁部のビス止めする部分の補強にマイクログラスを上下に貼ります。
カーボンロッドを埋め込んだ部分の隙間をパテで埋めます。
平板上でラップやオラカバの裏紙等を敷いた上で、翼端ブロックをエポキシ等(私は低粘度瞬着を流し込みました)で固定します。
翼端はフラットでも構いませんが、例のようにカールアップにする場合は、上面の窪みを、彫刻刀等で大まかに削り、アールの付いたセンディングブロックで整形します。(バルサブロックで半円経のアールを付けたサンディングブロックを数種類作っておくと重宝します)
下面も削り落として整形します。限りなく左右対称になるようにします。
主翼にサーボを仮に装着し、翼からサーボがはみ出した分、ポッドのサーボに当たる部分をカットします。
メカハッチを作ります。3mmバルサにポッド内側に合わせて2x5桧材を貼り付けます。
0.8ピアノ線を図のように、バルサ材で押さえて固定します。
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テールブームに、両面テープやオラカバの保護紙等を鋏み、水平、垂直尾翼を軽くネジ止めします。バルサの台座をテールブームに左右に、低粘度瞬着を流して固定します。固定したら、尾翼を外し、面取りサディング等をして、油性ペン等でカーボン風に着色します。
テストでは尾翼をネジ止めで充分でたしが、例よりさらに高性能にする場合は、接着した上にネジ止めすることをおすすめします。
シートヒンジを7mmx15mm位のサイズにカットします。
エルロンを整形し、ヒンジで仮に装着し微調整します。
生地完成。
試作2号機からの変更点はエルロンの長さを70パーセントに、テールブームを5x3から6x4カーボンに、バッテリー搭載のメカ室拡大、水平尾翼の形状変更等。
テールブームに、エルロンリンケージのロッド穴を開けます。芯から30度ずらした位置に、
1~1.2mmの穴をドリルで開け、ドリルの刃を徐々に斜めにしながら、縦長にします。
0.8mmピアノ線ロッドを重ねて、シュリンクチューブで連結し、パイプに通します。
穴の位置でロッドを僅かに曲げて、スムーズに動くようにします。最終調整後にシュリンクチューブの部分に低粘度瞬着を少量流して固定します。
サーボを搭載し、エレベーターリンケージします。
受信機はこの位置。アンプは受信機の下に搭載します。
ポッド内に両面テープを貼り、モーターのコネクターを貼り付け、上からテープで押さえると、バッテリーの邪魔になりません。
モーターをノーズに搭載します。テスト機では、T-MOTOR MT1306-10 KV3100
プロペラは4 x 3 スピードプロペラ 電動 Turnigy
その他11~12g位で3000Kv前後のモーター。
エルロンサーボをガタのないように、ガタが有る場合は紙等のスペーサーをサーボに貼り付け、翼上面プランク裏側に両面テープで固定します。
ロッド2本をシュリンクチューブで連結し、最終調整後に少量の低粘度瞬着で固定します。
テスト1,2号機は白一色で、視認性が悪かったので、チョット派手目のカラーリングにしてみました。
製作にあたっては、なるべjく派手なカラーリングにしたほうがいいと思います。
小型軽量で、翼厚7.5パーセントの薄翼でかなりスピードがでますので、中上級のフライヤーにはスピードに乗った軽快な飛行が楽しめます。マイクロ機ですが初心者には飛行は難しいです。
スパン614mm レングス495mm 飛行重量145~165g
機体の完成にはフィルム等の被覆材が別途必要です。
テスト機はオラカバその他のフィルム仕上げですが、フルプランク翼ですので、マイクログラス又は絹貼りで塗装仕上げ等でもいいと思います。
飛行までに必要なもの
モーター11~12gの3000Kv前後アウターローターブラシレス(T-MOTOR MT1306-10 KV3100等)
プロペラ4x3電動用等
アンプ10A以上
サーボ4~5gx3(なるべく厚み8mm位の物 ターニジー1440等)
受信機4~6Ch(エルロン2サーボなので6Ch以上のほうが、デファレンシャルやブレーキ、フラップ等の設定が出来ます)
舵角量はエルロン、エレベーターとも3mm位。
SRHC63さんがスロープ仕様の動画をアップしてくれました。
2024.1.4 強風のなか土手ソアリング TSUBAME - YouTube